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自行処理をしない多数の銀行のためのサービス・プロパイダーである、ファースト・データ・リソーシズ社は、ネプラスカ州のオマハのコンピューター基地で、シテイコープよりずっと多くの仕事をしている(本社はニュージャージー州ハツKンサックにあるが、社員は二二人しかいない)。
ハガーズタウンでする書類仕事と言えば、請求書の作成、請求書の仕分け、それにカードの申し込み書の処理で、申し込み書はだいたい、月に一〇〇万枚、送られる。
建物の一階のほとんど全部がカード発行業務に当てられるが、この職場で一番うんざりする仕事は、戻ってきた申し込み書を「審査部」が「点数付け」しやすいように編集する作業だ。
三〇項目の「行状」が検討されるが、これは「できるだけ多くの口座をリスク変数の範囲内に収める」ためである。
明細書はレーザー・プリンターで、あらかじめ分類した場合に割り引かれる郵便料金の割引を最大にするために郵便番号順に印刷され、広告と一緒に封筒に入れられ、どの封筒も一オンスを超えないように注意深く計量された後、機械で、封筒のへりを鳥の赤ん坊の鳴のように聞いてから糊付けする。
この発送の作業は午前二時から午後二時まで行われ、午後二時に、郵便局のトラックが出来上がりを運んで行く(シテイコープのハガーズタウンには社内郵便局がある。
ほとんどのトラックは地元の空港に行き、そこで郵便機がシテイコープの郵便物を積み込み、ハプ空港の一つに空輸する)。
小切手を入れる封筒には三カ所、機械で切れ込みが入っていて、中身を別の機械で処理できるようになっている。
小切手自体には、イメージング・マシーンによって必要なMICRナンバーが印制されていて、マシーンはその数字を記録し、それを直接、二五ポケットの読み取り・分類機に送る。
ここで肝心なのは、その小切手に対する信用貸しをできるだけ早く獲得するということだ。
小切手は、リノからはまっすぐ、サンフランシスコの連銀に行く。
リッチモンドにも、シティバンクのマイナーリーグのメリーランドの子会社の営業地区にも不便なハガーズタウンからは、近くのペンシルベニアのコアステーツを通って行く。
フィラデルフイア連銀による、スピーディな信用供与の保証付きで。
シテイコープがクレジットカードの分野でずっと先行しているのは、J・リードのおかげだ。
シテイコープのオペレーターだった彼は、支払いの問題に興味を持ち、資金をつぎ込んでトランザクション・テクノロジー社(TTI)という子会社をつくった。
最初、会社はマサチューセッツ州、ケンブリッジのMIT〈マサチューセッツ工科大学〉と通りを隔てて反対側にあった。
設立当初の部下の中に、クルノー研究所出身で純粋数学の専門家、J・ベイリーがいた(彼はこう言っている。
「私はサンタフエ生まれだ。
私の父はロス・アラモスのMPで、ロス・アラモスからホワイト・サンズにトラックを運転していたが、何を運んでいるか知らないまま、神経マヒで死んでしまった」)。
リードはTTIを、あるカリフォルニアの人物に売り払い、その人物はTTIをサンタモニカに移した。
ただリードはベイリーを手元に置きたがり、一九八〇年にクレジットカードの職場に移動させた。
そこで彼は、シティバンクがマーケティングの世界から引き抜いた最初の人物であるデービッド・フィリップスが言う「相談販売」に着手した(大きなデパートのオーナーに、銀行のクレジットカードを扱うかどうかに未来がかかっていると説得する)。
それはちょうど、Pが資金調達コストを、銀行がクレジットカードで得られる利益よりもはるかに高く押し上げた年だったため、この部門は一億ドルの損失を出した。
「いったいどうやって取り戻したらいいんだろう?」とペイリーは芝居がかった調子で自問自答する。
「破産しない聞に貸せばいいのさ」ペイリーによれば、シテイコープの技術力の強さに加え、規模の効果(効率ではなく)も役立っているという。
「私が広告に一億ドル使いたければ、カード一枚につき五ドルとなる。
五〇〇万枚のカードを持ってる奴なら、カード一枚につき二〇ドルだ。
カード一枚の利益が五〇ドルとしよう。
コストとしては一〇%が私、四〇%が彼。
皆さんに言おう、こいつは大忙しの仕事になるってね。
実際問題、私の部下は不可能だと言うけれど、クレジットカードは投下資金よりずっと大きな利益の上がるビジネスなんだ」シテイコープのクレジット事業を動かしているJ・R・ストジャクは鉄鋼労働者の息子で、自身は一九六〇年代始めにインデイアナ州ゲイリーの工場から職歴をスタートさせた。
一九六九年に、それまでのコンテイネンタル・イリノイ銀行の荷揚げドックでの仕事から、出世して同じ銀行の技術部門と国際事務部門の役員クラスに成り上がった。
だがペン・スクエア銀行から来たスタッフがシカゴでへまをやらかす直前に退社してカリフォルニアのウエルズ・ファーゴに就職。
ここで彼は、リュー・コールマン(後にバンク・オブ・アメリカの副社長になる)と一緒に働き、クロッカー・バンクをウエルズ・ファーゴの大海に沈める、CEOカール・リチャード直属の爆撃隊の一員になった。
ウエルズ・ファーゴはクロッカー・バンクを買収したばかりだった。
ストジャクは昔を懐かしむように、「カルはユニークな人物だ」と言った。
「預金の市場流動性が非常に低い時で、クロッカー銀行から欲しいと思い、手に入れたのは、お金が高価な時代の預金の山だった。
そこで彼は不動産、つまりクロッカー・センターを、カリフォルニアの不動産相場がまだ高いうちに売却したんだ。
彼のオフィスはスパルタ式で、規律の厳しさはスパルタ級、危ない連中は一人も受け入れなかった。
彼の部下で、いなくなった連中は小物ばかりだったね」一九九四年の時点でストジャクが考えていたのは、実利的な発案から、それこそパック・ロジャーズ流の珍発明に至るまで、実にさまざまなことだった。
例えば、彼はこう言った。
「小切手をシステムから外そうとしているんだ。
六〇%の人は、代金をすべて払うか、口座の維持代しか払わないかのどっちかだ。
機械は小切手と請求書とを比較できるから、小切手に印を付ける役には立つが、何と約一〇%の人は請求書の金額欄をチェックせず、正しい金額の小切手を書くこともできないんだよ驚いたもんじゃないか。
そのほかの小切手の約五三%は当方で、自力で読むことができる。
だから、我々は、毎月、本人の口座から、最低返済額の一〇%増し(あるいは何%か)を直接引き落とすサービスはいかがですか、と客に聞き始めたんだ。
大変な成功を収めているよカリフォルニアでは二五万人が申し出を受け入れたんだ」。
申し込み書のチェック作業をしている人々を見ながら、彼はこう付け加えた。
「本人確認には、もっといいテクノロジーが要るね。
こういう重要な加入申し込みを音声でできないものかと思っている」ストジャクが最大の望みをかけた事業の一つが、クレジットカード詐欺を減らすためのフォト・トレース・システムだった。
損害の中でも一番多いのが「ホワイトカード詐欺」で、これは、まず詐欺師は旅行センターに店を構え、商店として地元の銀行と取引の契約をする。
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